2007年10月1日月曜日

GA-X38-DQ6の持つパフォーマンス、DDR2とIntel X38 Expressの組み合わせ

ITmediaの記事によると、GIGABYTEのIntel X38 Express チップセット搭載マザーボード「GA-X38-DQ6」の性能評価版を入手、パフォーマンスチェックを交えて紹介するとのこと。前回は写真で見る機能の紹介だったが、今回はDDR2メモリとIntel X38 Expressチップセットの組み合わせについての記事だ。

Intel 3シリーズの最上位モデルとなるIntel X38 Expressチップセットは、当初DDR3メモリのみに対応するといわれていたが、COMPUTEX TAIPEI 2007でDDR2に対応するサンプルが多数展示され、DDR2とDDR3に対応する路線へ変更されたようだ。これは、DDR2と組み合わせても深刻なデメリットがないのなら、予算に合わせてメモリを選ぶことができるのでユーザーには好都合といえるだろう。しかし、DDR3対応を前提として設計されていたとすれば"DDR2で無理が生じてしまう可能性"も否定はできない。

GA-X38-DQ6は多彩なオンボード機能を搭載し、オーバークロック機能も充実させたハイエンドモデルに位置づけできる。CPUソケットやチップセットの裏側にも銅製ヒートシンクを配し、強力な冷却性能を備えている。これはオーバークロックへの耐性はもちろん、高負荷での長期運用における安定動作の向上に期待できそうだ。

実装されているオンボード機能は、ギガビットLANが2系統、IEEE 1394a、7.1+2チャネル対応のALC889Aオーディオコントローラなどがあるようだ。Serial ATAはICH9RとGIGABYTE SATA2コントローラの併用により基板上に8ポートが用意されているとのこと。拡張スロットにPCI Express x16スロットが2本用意され、AMD(旧ATI)のマルチGPU技術「CrossFire」をサポートするとのこと。従来のIntel製チップセットでCrossFire構成を使用する場合は、PCI Expressのレーンはx16+x4となっていたが、Intel X38 Expressではx16+x16で利用できるとのことだ。そのほか、PCI Express x1が3本、PCIスロットが2本用意されるなど、高い拡張性を持っているといえる。

記事には、「DDR3とDDR2とでIntel X38 Expressマザーのパフォーマンスにどの程度の違いがでるのか」について実験を行った結果が書いてある。これを見た限り、現時点でDDR2メモリが使えるIntel X38 Express搭載マザーボードのパフォーマンスは、DDR3メモリ対応モデルと遜色ないといえる。Intel X38 Expressに導入されたオーバークロック機能を利用してシステムをフルチューニングしたい場合、高クロック動作に耐えることができるDDR3メモリの使用が適しているかもしれない。しかし、コストパフォーマンスを意識したうえでIntel X38 Expressを導入する場合、GA-X38-DQ6のような、DDR2対応のマザーボードを選択するのが、現時点における適切な選択ともいえるのではないだろうか。

記事: ITmedia +D PC USER:DDR2でIntel X38 Expressを使う──GIGABYTE「GA-X38-DQ6」


今のところ、高価なDDR3メモリよりもDDR2メモリを使用するほうが懸命なな選択といえそうです。しかし、Intel 3 シリーズのハイエンドチップセットにあたるX38とDDR3の"ハイエンド仕様"というのには憧れますね。DDR3のオーバークロック耐性というのが、どの程度のレベルなのかも気になります。


関連情報
GIGABYTE ホームページ
GA-X38-DQ6 価格情報 - ASCII.jp

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