2007年10月20日土曜日

ニコニコ録画が発売中止へ

 Internet Watchの記事によると、マグノリアは18日、動画ダウンロードソフト「ニコニコ録画」の発売を中止すると発表したとのこと。ニコニコ録画は、「ニコニコ動画」や「YouTube」に掲載されている動画をダウンロードできるWindows用ソフトとして、18日にマグノリアが発表したもの。パッケージ版を4,980円で11月16日に、ダウンロード版を2,980円で10月下旬に発売する予定だったようだ。

 しかし、ニコニコ動画の運営会社であるニワンゴからマグノリアに対して、ニワンゴが製品化に関わっているようかのような誤認を与える名称やパッケージデザインであるとの指摘があったという。これを受けてマグノリアでは、即日、発売中止を決定したようだ。ニワンゴによると、ニコニコ動画では公には動画のダウンロードを認めておらず、開発者ブログでも折に触れて告知してきたという。今回、その禁止行為を行なうソフトがあたかもニコニコ動画の公式ソフトのような印象を与える名称やパッケージでリリースされる点を問題視したとしているという。

 マグノリアでは、ニコニコ録画を製品化するにあたりニワンゴに事前に確認をとらなかった点について、「何かをもじった名称を製品に付けることはよくあること。この程度ならば大丈夫と判断したが、考えが甘かったとコメントしているとのこと。また、ニコニコ録画はすでにCD-ROMの原盤やマニュアルの原稿が完成しており、300本の初期出荷を予定していたことも明らかにした。ただし、CD-ROMのプレスや印刷の工程にはまだ入っておらず、発売中止による損失は、パッケージデザイン費やマニュアルの印刷用フィルム代など、約50万円にとどまるという。

 なお、マグノリアでは今後、ニコニコ動画の公式ソフトと誤解されないようなかたちで製品化を検討する。同社ではすでに「Tube 2 Pod」というYouTube対応の動画ダウンロードソフトを販売しているが、ニコニコ動画にも対応した同ソフトの上位版という位置付けが考えられるとしている。

記事: Internet Watch:「ニコニコ録画」が発売中止、公式ソフトの印象を与える点を問題視

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