2007年10月18日木曜日

iPhone/iPod touch向けアプリ開発用SDKを2月に公開予定、Apple

 AV Watchの記事によると、米Appleのスティーブ・ジョブズCEOは現地時間17日、同社Webサイト上にてiPhoneおよびiPod touch向けのアプリケーション開発用SDK(Software Development Kit)を、2008年2月に公開する計画を明らかにしたとのこと。ジョブズCEOはコメントの中でiPhoneをメインに説明しているが、同SDKではiPod touch向けのサードパーティー製アプリケーションも開発できるようになるとのこと。

 同社ではこれまでセキュリティを重視し、iPhone向けのサードパーティー製アプリケーションはブラウザで動作するWebアプリケーションでの開発を推進していた。しかし、一部のユーザーはiPhoneの改造を行なうことで非公式のアプリをインストールしており、iPod touchでも同様の事態が起きているとのこと。SDKの公開はAppleとして公式な形でユーザーによるアプリケーションの追加を認める方針転換と見れる。

 ジョブズCEOは方針の転換を説明しながらも、iPhoneのセキュリティを重視している姿勢を強調。「ウイルスやマルウェアは携帯電話にとっては大きな問題ではないという声もあるが、それは間違いだ。重大なトラブルを起こすウイルスは既に存在するし、その脅威は端末がより高性能になるに従い、増加するだろう」と予測し、さらに「iPhoneは最も高度な携帯電話であるため、標的になりやすい」と付け加えているとのこと。

 その上で、SDKの公開までに2カ月以上の時間がかかる理由として「オープンなプラットフォームの提供と、セキュリティの確保という正反対のことをしようとしているため」と説明。その2つを両立させるための「高度なシステムの開発に取り組んでいる」とし、ユーザーに理解を求めたという。この「高度なシステム」についての説明は行なわれていないようだが、ジョブズCEOはNokiaが携帯電話のサードパーティー製アプリに、デジタル署名を求めていることを紹介。「我々は、それが正しい方向性だと信じている」とし、開発中のシステムにも何らか形でデジタル署名を導入する可能性を示唆しているとのこと。

記事: AV Watch:米Apple、iPhone/iPod touch向けアプリをサードパーティーに開放

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