2007年8月13日月曜日

違法なファイル共有・ダウンロード――違法性の意識は?

先週、EU の欧州委員会が EU加盟国27カ国およびアイスランド、ノルウェーの9~10歳の子供と 12~14歳の子供を対象に調査を行ったとのこと。

調査の内容は インターネットと子供の安全に関することで、子供のインターネットの利用目的で特に多かったものは、オンラインゲームと興味のあることに関する情報の入手であったという。ほとんどの子供が、インターネット上の情報が "必ずしも正確とは限らない" という事実を認識していたという。

年長の子供の間では、コンテンツのダウンロードが浸透していた。そして大半のダウンロードが違法であることを知りながらも、「違法なのかよく分からない」「みんなやっている」「CDやDVDは高過ぎる」などの理由から違法性を過小評価している様子が伺えるようだ。

記事: 違法ダウンロードは「みんなやっている」――多くの子供が正当化


「違法なのかよく分からない」「みんなやっている」「CDやDVDは高過ぎる」…どれも、気持ちは本当によくわかります。特に、「CD/DVD は高過ぎる」は切実です…

ファイルの共有については、何も難しいことはないです。たとえ自分が買ったものだとしても、「著作者の権利を侵害した」と "認められれば違法" になります。ただし、著作者がその権利を放棄した場合などはこの限りでなく、場合によっては著作者がコンテンツを広める目的で共有を推奨するなどということもあります。

極端な例ですが、たとえば私が小説を書いて、私自身が作品を広める目的で Winny や Share 等のファイル共有ソフトを使用して、ファイルをネットワーク上に流した場合などは事実上「著作権を放棄」したようなものということです。

つまり、ファイルを共有したい場合は著作者の許可を得ることさえできればいいということだと思います。その「許可を得る」という行為が煩わしく感じるなら、ファイルの共有などはしないほうがいいのでしょう。


関連情報
欧州委員会の報告書(PDF文書形式)
Google 検索 - 違法ダウンロード

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