2007年9月25日火曜日

100ドルPCが米国で一般販売、2台で399ドルで購入し1台は子供へ

ITmediaの記事によると、先進国と開発途上国とのデジタルデバイドを解消するための取り組みとして注目されているOne Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトが、米国内にも照準を合わせようとしているとのこと。OLPCプロジェクトは開発途上国向けにカスタマイズした手ごろな価格のノートPC「XO」を北米でも販売する方針を固め、今週 発表するという。

米国の一般販売では、コンシューマーはXOを2台まとめて購入しなければならないという条件がある。これは、1台は自分用、もう1台は開発途上国の子供たちに提供するということだ。価格は2台で399ドルで、一部は課税控除対象となるとのこと。

OLPCはマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのニコラス・ネグロポンテ所長が中心となって2005年にスタートしたプロジェクトで、「開発途上国の何百万人もの学童に手ごろな価格でノートPCを提供することを目指したもの」との位置づけ。当初の目標としては、学童への支給を目的に政府や基金に1台100ドルで大量販売することを目指していたようだが、製造コストの上昇により価格目標の達成が難しい状態にあるとのこと。

記事: ITmedia News:[WSJ] 100ドルPC、「2台で399ドル、1台は寄付」を条件に米国で一般販売へ


子供向けに作られているだけあってデザインは非常にフレンドリーですね。加えて大きさ的に持ち運ぶのに便利そうだし、買うことで発展途上国の子供にPCを提供できるし、なにより安くてかわいいモバイルノートという点に惹かれます。米国だけじゃなくて、日本でも販売して欲しいですね。

別資料によると、最終β版「XO B4」モデルの仕様はかなり豪華なように思います。AMDの省電力プロセッサ「Geode LX-700」を採用し、SDRAM 256MBのメインメモリ、1GBのNANDフラッシュを搭載した「丈夫で革新的」なノートPCとのことで、砂漠地方のほこりや熱、熱帯雨林地方の豪雨といった過酷な条件にも耐え得るよう設計されているとのことです。つまりは、安くて丈夫なモバイルノートというわけです。


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