2007年9月19日水曜日

USB3.0、下位互換を持ちつつ転送速度は10倍へ

ITproの記事によると、米国時間9月18日、米インテルは同社主催の開発者向け会議「Intel Developer Forum(IDF)」において、USB3.0の概要を明らかにしたとのこと。現行のUSB2.0と比べて通信速度を大幅に引き上げ、パソコンと携帯機器および家電製品をつなぐ役目を担うという。

USB2.0の通信速度は理論上最高で480Mbpsだ。対するUSB3.0の通信速度については、"現在の通信速度の10倍以上"が目標とされ、理論上4.8Gbps以上になる見込みであるとのこと。高速化しつつも、コネクターの形状は現行の2.0との互換性を保つようだ。ただしUSB3.0コネクターの中に光端子を入れられるようにし、光での通信も可能とするとのこと。携帯機器との接続を考慮し、低消費電力での動作モードの追加や、通信プロトコルの改良も施すようだ。

記事: ITpro:【IDF 2007 Fall】USB3.0の姿、現行の10倍速でコネクター互換


もっとも気になるのは、USB3.0の通信速度が実際どの程度になるのかですね。USB2.0の通信速度は理論上の最高が480Mbpsとされていますが、実際USBメモリなどの転送速度を見ると20MB/s程度しか出ていないことがわかります。現在の通信速度の10倍以上は"あくまで目標"と見たほうが良さそうですね。

しかしそうは言いつつ、3.0から加わる機能には期待したいです。既に広く普及しているUSB2.0規格と互換性を保ちつつ、さらに消費電力の改善や通信プロトコルの改良がなされれば、LANやFirewireのような速度をもっと手軽に実現できるでしょうし。USBメモリももっと高速で信頼性の高い製品が増えることを願います。


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