2007年9月27日木曜日

インターフェイスにタッチスクリーンを採用、「HP TouchSmart PC」

ITmediaの記事によると、日本ヒューレット・パッカード(HP)は9月27日、タッチスクリーンを採用した液晶一体型パソコン「HP TouchSmart PC」3モデルを発表、翌日から販売を開始するとのこと。AMDのノートPC用アーキテクチャを全面採用し、最上位モデルはメモリ容量が4GBのようだ。同社直販サイト「HP Directplus」での価格は、最下位モデルが17万8500円という。

HPは、このTouchSmart PCを同社が全世界に展開するコンシューマー向けデスクトップPCの中核となるものに位置付けているようだ。コンシューマー向けデスクトップPCの用途で、エンターテイメントが大半を占めているとのこと。TouchSmart PCはこれらの基本部分を押さえながらも、さらにコミュニケーションツールとして販売していきたいとしているようだ。

日本における他社の液晶一体型PCが必ずといって用意しているデジタルTVチューナーについては、現時点でTouchSmart PCに搭載されてないようだ。HP関係者の情報によると、日本向けのデジタルTVチューナーは現在 開発・検証中で、次のモデルには間に合わせたいとのこと。本機の液晶ディスプレイは19インチワイドとTVチューナーを持たない一体型PCとしては比較的大きめ。その理由の1つは将来的にTVチューナーを内蔵する予定があるためのようだ。

採用されているタッチスクリーンは感圧式や電磁誘導式とは異なり、パネルの隅に内蔵されたカメラで位置情報などを読み取るとのこと。そのため、余分なパネルやフィルムが不要になり、表示品質の劣化や画面の明るさ不足を解消しているようだ。また デザイン上の機能としては、背面部分に同社の小型フォトプリンタ「HP Photosmart A628」を設置できることが挙げられる。専用ミニケーブルが付属しており、あたかもプリンタ内蔵PCのような環境を実現可能とのこと。

記事
ITmedia +D PC USER:指1本操作のTouchインタフェースを採用した「HP TouchSmart PC」が登場
ITmedia +D PC USER:PCではない、コミュニケーションツールであるという「TouchSmart PC」をHPに聞く


最上位モデルの「IQ784jp」にはメモリが4GB搭載されていますが、OSがWindows Vista Home Premium 32bit版であるために動作が不安定になりそうな気がします。32bit版のOSはその性質上、認識できる搭載メモリ容量に制限があるようです。理論値では最大4GBとされているものの実質は3GB少ししか認識できないとの話を聞いたことがあります。またメモリ管理の能力についてもそれほど高くなく、大容量のメモリを搭載するには64bit版のOSの方が良いと聞きます。いっそのこと、ここで64bit版のWindows Vistaを搭載してしまえば良いのにと思いました。

64bit版OSが登場したのはまだ最近で、デバイスドライバや様々なアプリケーションソフトとの互換性問題が十分に確認されていないことから、メーカー側としてはサポートを含めて"ユーザーへの対応がしづらい"という事情があると思います。しかし、CPUの「Turion 64 X2」もチップセットの「GeForce 6100」も64bit版のOSに対応しているのですから、64bit OSを搭載したほうがパフォーマンスを十分に発揮できるのではないでしょうか。

まずは、"ここで64bitに踏み切らないでいつ踏み切るのか!"と感じました。"コンシューマー向けデスクトップPCの中核"である製品に冒険させるのは難しいのかもしれませんが、失敗したら次のマイナーアップデートで反省すれば良いだけの話です。本当に、最近のメーカー製PCには個性が感じられません。HPは企業や法人のPC大量導入を手がける大手メーカーですから、万全のサポートもできるんじゃないでしょうか。


関連情報
タッチで操作できるコミュニケーションツール「HP TouchSmart PC」を発売 - 日本HP ニュースリリース HP TouchSmart PC 製品情報 - HPホームページ

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